[1] 正整数 とする。 次の正則な正方行列 を,下三角行列 と上三角行列 として, に変換することを考える。次の問いに答えよ。
- とする。次式を満たす を答えよ。ただし, とする。
-
とする。1) の に対して が成り立つ の要素を を用いて表せ。
-
正整数 とする。また, が成り立つ が計算されているとする。このとき, 次元ベクトル に対して, を満たす を を用いて計算する方法を説明せよ。ただし, の対角項はゼロではないとする。
[2] 正整数 とする。 次元正方行列 が で,かつ のとき, を確率行列という。また, 次元ベクトル が で,かつ のとき, を確率ベクトルという。このとき,次の問いに答えよ。
-
は確率ベクトルとなることを証明せよ。ただし, は転置を表す。
-
は確率行列となることを証明せよ。
解答:
[1]
1)
第1の等式より、行列の積を計算して各要素を比較する。
第2行第1列:
第3行は不変であるため:
これが任意の で成り立つため、 となる。
第2の等式より、同様に積を計算する。
第2行第1列は不変であるため、。
第3行について:
1)で定義された2つの変換行列をそれぞれ とおく。
と比較すると、 となる。
1)の結果を代入する。
は と書ける。 とおくと、方程式は および の2つのステップに分解される。
[2]
1)
とおく。その第 成分は である。
かつ であるため、すべての について が成り立つ。
ベクトル の全成分の和を計算する。
行列 が確率行列であるため、各行の和は となる。
したがって、非負性および和が1である条件を満たすため、 は確率ベクトルとなる。(証明終)
とおく。その 成分は である。
かつ より、すべての について が成り立つ。
行列 の第 行の成分の和を計算する。
行列 が確率行列であるため、 となる。
非負性および各行の和が1である条件を満たすため、 は確率行列となる。(証明終)
本题考察了数值线性代数中的LU分解过程以及概率论中的马尔可夫链状态转移矩阵性质。在进行高斯消元操作时,每一次消元本质上等于左乘一个下三角的初等行变换矩阵。通过记录每一步消元过程中使用的乘数,可以非常自然地构造出对应的下三角矩阵L,这展示了矩阵乘法如何代数化地描述算法过程。解线性方程组时运用LU分解将原本复杂的多维求解任务分离为解两个三角矩阵方程,从而利用前向替换与后向替换大幅度降低计算复杂度。第二题的证明题验证了马尔可夫链中状态概率分布的演化规律,概率向量乘状态转移矩阵得到的新向量依然守恒地保持总概率为1,而转移矩阵的任意次幂表示多步转移概率,也天然满足非负和行和归一化的守恒要求。这种乘法性质奠定了随机过程理论推导的基础。