を与えられた実数とする。行列
につき,複素数 を変数とする行列
を考える。 の固有値を とする。正数 を固定する。
以下の問いに答えよ。
(1) につき
を示せ。ただし とする。
(2) 複素積分の等式
を示せ。ここで行列の積分は
とする。
(3) ①式を とし,
とおく。このとき留数定理により を示せ。
解答:
(1)
と は可換である。右辺の括弧内を通分する要領で計算する。
代入して、
より両辺を で割ることで与式を得る。
(2)
行列関数 の各成分は の有理関数であり、その極は の固有値 のみである。
仮定より かつ であるため、すべての極は円 の内部にある。
したがって、円環領域 において関数 の各成分は正則である。
コーシーの積分定理より、閉曲線間の積分経路の変形が可能であり、
積分変数を に書き換えることで与式を得る。
(3)
積 を計算する際、(2)の等式を用いて一方の積分経路を とする。
(1)の等式を代入する。
ここで と は以下の通り。
の内側の積分について、 は 上にあり、 の内部にあるため、コーシーの積分公式より、
ゆえに となる。
の内側の積分について、 は 上にあり、 の外部にあるため、被積分関数は で正則。コーシーの積分定理より、
ゆえに となる。
以上より、 である。
补充说明:
这道题展示了算子理论中非常核心的一个技巧,即利用复变函数中的留数定理和柯西积分公式来处理矩阵(或更一般的有界线性算子)的函数。第一问证明的式子叫做预解式恒等式,它表明不同参数下的预解矩阵之差可以分解为这两个矩阵的乘积,这在泛函分析中非常常见。第二问则是柯西积分定理在矩阵函数上的直接应用,只要积分回路包围了矩阵所有的特征值(即极点),回路如何形变都不会改变积分的值。第三问巧妙地通过使用两条半径不同的回路来计算算子指数的平方,这样在代入预解式恒等式将其拆分为两项后,恰好可以利用积分回路的内外位置关系,通过柯西积分公式让其中一项积出指数函数的平方,而通过柯西积分定理让另一项由于极点在回路外部而积分为零。这就是利用全纯泛函演算证明 的标准过程。